ワカダンナ号、２００２年秋の冒険です（ ７話）

　有珠山。やっとおとなしくなったように見えます。

　洞爺湖。１０代のころ、隠居したら、おおきな湖のそばで暮らそうと夢想したことがあった。
日の出とか、落陽とか、雲の流れとか、季節の移り変わりとか、赤とんぼとか、
光の変化とか眺めながら。

　なにやってんの、はやく、いこうよぉ〜〜。
ワカダンナくんは走るコトしか考えてない。

クルマなんだから、当たり前だケド。

　深く考えず、ナビの指示通りに走っていたら、国道のはずなのに、大規模な
工事現場に突っ込んだ。もう、有珠山の噴火なんて過去のできごとだと、
勝手に思っていたが、吹き飛ばされた国道２３０号線の復旧は、まだ全然
終わってないのだ。これは、迂回路をぐるぐる走った軌跡。

　まだ被災場所あたりから、噴煙(?)が上がっている。でも、もう観光施設などは安全だそうなので、
皆さん、元気付けに行ってあげてください。僕も洞爺湖温泉で紅葉見て、温泉つかって帰りたいが、
そんなにゆっくりしてもいられない。

　狭い道をくるくる廻って、やっと国道に復帰。

　地元の高校生は登校時間。僕だけこんなことしてて、良いんだろうか。

　R５から駒ケ岳を望む。沖には、漁船がいっぱい出て、仕事している。
僕だけこんなことしてて、良いんだろうか。

　小学生も遠足している。
僕だけこんなことしてて、良いんだろうか。
あれ？　僕はこんなことをしているのだろうか。

　函館港に到着。あれ？　来るときに乗った２階建て船じゃない。
ひさしぶり〜！